JOURNEY– category –
-
七十二候
一滴💧|黄鶯睍睆(うぐいすなく)
春は、まず音から来る。 光でもなく温度でもなくまだ見えないのに、もう聞こえている。 鳴いていなくてもいい。鳴いたと決めた暦が、すでに世界を少し動かしている。 目には見えない波を、身体はもう受け取っている。 今日は、それに気づいた日。 -
JOURNEY
立春──静かに歩き出す
昨日が節分だった。 何かを追い出した、というより、 いくつかの重さを そっと地面に置いた感じに近い。 今日は立春。 春が来た、というほど 世界はまだ変わらない。 空気は冷たいし、 景色も冬のままだ。 でも、 確かに何かが切り替わった。 立春は、 勢... -
JOURNEY
節分──境目に立つ日
今日は2月3日、節分。 暦の上では、 冬と春の境目に置かれた一日。 何かが終わる日でもなく、 何かが始まる日でもない。 ただ、その「あいだ」に立つ日。 今年は、 その立ち位置がやけに身体に残る。 今、僕たちが使っている暦は 太陽を基準にした、とても... -
JOURNEY
削ぎ落とすという、生き方
——静かになっていく途中で 説明できることが、 強さだと思っていた。 正しさを重ね、 理由を揃え、 迷いのない結論へ辿り着くこと。 それが、大人になることだと 疑いもしなかった。 いつからだろう。 言葉が多いほど、 疲れるようになったのは。 親切なは... -
JOURNEY
術後1年検診|静かな安堵と、これからの距離感
今日、術後1年の定期検診だった。 CT検査の結果説明の日。 本来は主治医の先生の予定だったけれど、 緊急手術が入ったとのことで、 その日は心臓外科の別の先生が診察をしてくださった。 正直、少しだけ緊張した。 でもそれは悪い予感というより、 「この1... -
JOURNEY
術後1年検診・前夜に|感謝だけを置いて
今日は、術後1年検診の前夜。 明日のことは、あえて考えないことにした。 不安がないわけじゃない。 でもそれ以上に、 ここまで来たという事実が、静かに胸にある。 一年前。 大動脈解離という言葉を、 自分のこととして受け取る日が来るなんて、 想像もし...
1