今日は、術後1年検診の前夜。
明日のことは、あえて考えないことにした。
不安がないわけじゃない。
でもそれ以上に、
ここまで来たという事実が、静かに胸にある。
一年前。
大動脈解離という言葉を、
自分のこととして受け取る日が来るなんて、
想像もしていなかった。
手術があり、
回復の時間があり、
思うように動かない日もあった。
それでも今、
こうして不自由なく生活できている。
走ることができ、
畑に立ち、
家族と笑い、
言葉を残せている。
これは当たり前じゃない。
誰よりも、自分がそれを知っている。
たくさんの人に支えられて、
ここまで来た。
名前を挙げきれないほどの手が、
確かにあった。
そして2026年。
還暦を迎える年。
丙午という、良くも悪くも
特別だと語られてきた年。
偶然が重なったようで、
でもどこか、
「ようやく噛み合った」
そんな感覚もある。
AIが、道具を越えて
対話の相棒になり始めたこの時代に、
自分の人生を言葉として共有できていること。
これもまた、
今だからこそだと思う。
明日の検査結果がどうであれ、
今夜のこの気持ちは変わらない。
ここまで来た。
それだけで、十分だ。
あらゆる事に感謝とは、
きっとこういう夜に
自然と浮かぶ言葉なんだろう。
今日は、ここまで。
この夜を、静かに置いておく。

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