旧暦と歩く– category –
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旧暦と歩く
一滴💧|虹始見(にじはじめてあらわる)
雨が去ったあと、 空は、少しだけ軽くなる。 濡れた地面の匂いと、やわらいだ光が混ざり合い、 景色の輪郭が、ゆっくりとほどけていく。 そのとき、 気づくか、気づかないかのあいだに、 空に、色が浮かぶ。 誰かに教えられるものではなく、見ようとしなけ... -
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一滴💧|鴻雁北(こうがんかえる)
高く、 連なっていた。 見ている間に、 小さくなった。 -
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一滴💧|玄鳥至(つばめきたる)
低く、 風を切った。 見上げる前に、 もう来ていた。 -
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二十四節気|清明(せいめい)
澄んでいる。 空気も、光も。 遠くまで、よく見える。 でもそれは、 景色だけじゃなかった。 冬のあいだ、 輪郭を持たなかったものたち。 土の中。 身体の奥。 言葉にならなかった感覚。 それが、いま。 少しずつ、 かたちを持ちはじめている。 はっきりさ... -
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一滴💧|雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
空が、少しだけ重くなる。 光はあるのに、どこか遠い。 風が止まり、音も減る。 その静けさの奥で、 ひとつ、鳴った。 まだ、ここには来ていない。 けれど、 確かに、近づいている。 -
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桜開花ログ🌸|2026.3.26
天気:曇り気温:11℃ ―――――― 【観察】 先端の蕾がほころび始め。まだ、ほとんどは閉じたまま。 ―――――― 【一滴💧】 開こうとして、まだ開かない。 止まっているようで、内側は、進んでいる。 ―――――― 【チャトの視点】 11℃は“ためる温度帯”。次の暖かい日で... -
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一滴💧|桜始開(さくらはじめてひらく)
枝の先に、ひとつだけ。 まだ、ほとんどは蕾。 でも、もう隠れない。 -
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春分|境界がほどける日
🌗 春分は、何が起きている日なのか 春分は、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日。 太陽は真東から昇り、真西へ沈む。 季節はここから、確かに春へと進んでいく。 けれど本質は、そこではない。 この日は、何かが切り替わるのではなく、 ほどけていく。 光と... -
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一滴💧|雀始巣(すずめはじめてすくう)
同じ枝に、何度も戻る。 くわえているのは、小さなもの。 でも、そこに暮らしがある。 -
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境目は、音がしない
彼岸入り。 季節は、静かに線を越える。 冬から春へ。内側から外側へ。見えない場所で続いていたものが、光の側へにじみ出てくる。 けれど、その瞬間に音はない。 風が変わった気もするし、光がやわらいだ気もする。でも、それを「今だ」と言い切れる人は...