七十二侯– tag –
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七十二候
一滴💧|虹始見(にじはじめてあらわる)
雨が去ったあと、 空は、少しだけ軽くなる。 濡れた地面の匂いと、やわらいだ光が混ざり合い、 景色の輪郭が、ゆっくりとほどけていく。 そのとき、 気づくか、気づかないかのあいだに、 空に、色が浮かぶ。 誰かに教えられるものではなく、見ようとしなけ... -
七十二候
一滴💧|鴻雁北(こうがんかえる)
高く、 連なっていた。 見ている間に、 小さくなった。 -
七十二候
一滴💧|玄鳥至(つばめきたる)
低く、 風を切った。 見上げる前に、 もう来ていた。 -
七十二候
一滴💧|雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
空が、少しだけ重くなる。 光はあるのに、どこか遠い。 風が止まり、音も減る。 その静けさの奥で、 ひとつ、鳴った。 まだ、ここには来ていない。 けれど、 確かに、近づいている。 -
七十二候
一滴💧|菜虫化蝶(なむしちょうとなる)
羽は、 ある日突然生えるわけじゃない。 見えない時間が、 静かに形を変えていただけだ。 気づいたとき、 それはもう 空を飛んでいる。
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