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七十二候
一滴💧|七十二候|大雨時行(たいうときどきにふる)
大雨時行。たいうときどきにふる。 大暑・末候|2026年8月2日〜7日ごろ。 時として、激しい雨が降るころ。 本来なら、青空に入道雲が立ち、午後の空が急に暗くなって、夕立がざっと降る。 そんな、夏の空が大きく息を吐くような候なのだろう。 けれど今の... -
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一滴💧|七十二候|土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
土潤溽暑。つちうるおうてむしあつし。 大暑・次候|2026年7月28日〜8月1日ごろ。 土が湿り、蒸し暑さが深まるころ。 潤う、という言葉だけを聞くと、どこかやさしい響きがある。 けれどこの候の潤いは、涼しさではない。 雨を含んだ土。熱を抱えた空気。... -
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一滴💧|七十二候|桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
桐始結花。きりはじめてはなをむすぶ。 大暑・初候|2026年7月23日〜27日ごろ。 桐が、来年に咲く花の芽を結びはじめるころ。 花が咲くわけではない。鮮やかな色が、今ここに現れるわけでもない。 見えているのは、ただ暑い夏。 重たい空気。照り返す光。... -
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一滴💧|七十二候|鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)
鷹乃学習。たかすなわちわざをならう。 小暑・末候|2026年7月17日〜22日ごろ 若い鷹が巣を離れ、飛ぶことを覚えるころ。 翼は、生まれた時からある。 けれど、翼があることと、空を飛べることは同じではない。 風を受け、体勢を崩し、高さを失い、また羽... -
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一滴💧|七十二候|麦秋至(むぎのときいたる)
6月なのに、秋と書く。 最初は少し不思議に見える。けれどこの秋は、人間の暦の秋ではない。麦にとっての秋である。 稲がこれから水田に根を張ろうとするころ、麦はひと足先に黄金色の穂を垂れ、収穫の時を迎える。 同じ初夏の風の中に、始まりの命と、実... -
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一滴💧|七十二候|紅花栄(べにばなさかう)
紅花が咲く。 咲き始めは黄色。 やがて橙になり、 紅へと変わる。 けれど、 昔の人が見ていたのは、 花ではなく、 その先にある色だった。 今なら、 赤い色など、 どこにでもある。 無数の赤が並んでいる。 けれど昔は違った。 紅は、 花からいただくもの... -
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一滴💧|七十二候|蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
蚕が、 桑の葉を食べ始める。 それだけ聞くと、 どこか昔話のようにも聞こえる。 けれど、 この候が作られた頃の日本では、 桑は暮らしそのものだった。 葉は蚕を育て、 蚕は繭をつくり、 繭は糸になり、 糸は着物になった。 一枚の葉が、 遠くの誰かの衣... -
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一滴💧|七十二候|葭始生(あしはじめてしょうず)
水の縁に、 細い緑が立つ。 風に触れれば、すぐにでも折れてしまいそうなほどの、頼りなさ。 それでも、その一本は、確かにそこにある。 葭(あし)は、弱い。 強く張るわけでもなく、目立つわけでもなく、 ただ、水と土のあいだに立ち、 風に揺れながら、... -
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一滴💧|黄鶯睍睆(うぐいすなく)
春は、まず音から来る。 光でもなく温度でもなくまだ見えないのに、もう聞こえている。 鳴いていなくてもいい。鳴いたと決めた暦が、すでに世界を少し動かしている。 目には見えない波を、身体はもう受け取っている。 今日は、それに気づいた日。
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