一滴💧|七十二候|鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)

鷹乃学習。
たかすなわちわざをならう。

小暑・末候|2026年7月17日〜22日ごろ

若い鷹が巣を離れ、
飛ぶことを覚えるころ。

翼は、
生まれた時からある。

けれど、
翼があることと、
空を飛べることは同じではない。

風を受け、
体勢を崩し、
高さを失い、
また羽ばたく。

何度も空へ出るうちに、
風の向きも、
翼の角度も、
身体が少しずつ覚えていく。

親鷹は、
代わりに飛んではくれない。

ただ近くを舞い、
飛ぶ姿を見せながら、
若鳥が自分の翼で
風をつかむのを待っている。

鷹乃学習。

学ぶとは、
正しくできるようになってから
始めることではない。

うまくできないまま、
風の中へ出ていくこと。

持って生まれた翼を、
自分の力に変えていくこと。

空は、
飛べる者だけに開かれるのではない。

飛ぼうとして、
何度も羽ばたいた者の身体に、
少しずつ開かれていく。

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