味噌になる豆を、土に預けた日。

2026年7月8日。
畑が、ようやく夏の顔になってきた。
草の勢いは強い。
畝のまわりも、通路も、放っておけばすぐに飲み込まれそうな勢いで伸びている。
けれど、その草の中で、作物たちもちゃんと動き出していた。
ズッキーニは大きな葉を広げ、虫食いを受けながらも実をつけている。

ミニトマトは青い実をいくつも抱え、一部は赤く色づき始めた。

ナス、ピーマン、きゅうりも実をつけ、トウモロコシは列になって葉を伸ばしている。




里芋はまだ爆発的ではないけれど、葉を立ち上げ、ここから夏の水と熱を待っているように見える。

そしてこの日、初めての作業をした。
自家製味噌づくり用の大豆播種。
無農薬。
無肥料。
不耕起の畑に、味噌になる豆を播いた。
まだ、味噌ではない。
まだ、収穫でもない。
ただの小さな豆を、土に預けただけ。
でも、その豆が芽を出し、花を咲かせ、莢をつけ、乾いた大豆になり、
いつか味噌として食卓に戻ってくるかもしれない。
そう思うと、この日の播種は、ただの作業ではなくなった。
畑の様子
畑全体は、草の力がかなり強くなってきている。
それでも、畝の上には刈り草が敷かれ、草マルチとして土を守っている。
きれいに草をなくすのではなく、
作物の株元だけを助けながら、草と一緒に畑を進めていく。
自然農の畑らしい、混ざり合った景色になってきた。
ズッキーニは、葉に虫食いが見えるものの、株の勢いはまだ十分。
ブロッコリーはかなり食害を受けているが、花蕾を残して踏ん張っている。
ミニトマトは実が増え、収穫期の入り口。
ナスとピーマンも、無肥料栽培の畑の中でしっかり実をつけ始めている。
きゅうりとゴーヤーは、支柱やネットに絡み始めた。
トウモロコシは葉色もよく、列として見えてきた。
小豆、枝豆、落花生、そして今回播いた大豆。
豆類の畝も、ここからが本番になる。




気象メモ|富山市・2026年7月8日
この日の富山は、平均気温 27.3℃、最高気温 32.0℃、最低気温 22.2℃。平均湿度は 73%、最小湿度は 54%。富山観測地点の日ごとの値では、7月8日の降水量欄に記録はなく、かなり夏らしい暑さの一日だった。
日本気象協会の過去アメダスでは、富山の7月8日は日積算降水量 0.0mm、日積算日照時間 10.0時間。実況天気は「曇のち晴」とされている。
2026年の北陸地方の梅雨入りは 6月20日ごろ。平年より 9日遅く、昨年より 29日遅い梅雨入りだった。
富山地方気象台の6月概況では、6月の富山は月平均気温が平年より高く、月降水量は平年並み、月間日照時間は多いというまとめになっている。つまり、2026年の初夏は「梅雨入りは遅め、気温は高め、雨は極端に多くなく、日照は多め」という流れで畑が進んできた。
この気候なら、草が強いのも納得できる。
雨でじわじわ湿り、晴れれば一気に気温が上がる。
作物も動くが、草も動く。
7月上旬の畑は、まさにその境目にいた。
チャトの見立て
この日の畑は、ようやく「夏野菜が動き出した畑」になっている。
春から初夏にかけて、自然農の畑はどうしても初期生育がゆっくりに見える。
肥料で一気に押し上げる栽培ではないから、最初は頼りなく感じることもある。
でも、7月に入り、地温と水分と草マルチがそろってきた。
その結果、ズッキーニ、トマト、ナス、ピーマン、きゅうり、里芋、豆類が、それぞれの速度で立ち上がり始めている。
今後しばらくの優先順位は、畑全体をきれいにすることではない。
豆類、里芋、トウモロコシの株元だけを助けること。
株元10〜15cmほどの草を軽く整理して、風と光を入れる。
刈った草は、そのまま畝の肩や株間に戻す。
土を裸にしすぎず、でも作物の首元だけは守る。
それで十分だと思う。
次回までに見るところ
大豆は、発芽までがまず第一関門。
鳥や虫に豆を持っていかれないよう、豆が丸見えにならない程度に土をかぶせ、草マルチを薄く戻しておく。
小豆、枝豆、落花生も、今は草に負けやすい時期。
全部をきれいにするより、株元だけ助ける。
里芋は、ここから真夏にかけて一気に伸びる可能性がある。
乾燥させすぎないように、草マルチを厚めにしておきたい。
トマト、ナス、ピーマン、きゅうりは、実がつき始めているので、収穫と誘引確認。
重みで枝が倒れる前に、軽く支え直しておく。
一滴💧
畑は、毎年同じようで、同じではない。
草の伸び方も、
雨の降り方も、
虫の食べ方も、
作物の立ち上がり方も、
その年ごとの顔をしている。
2026年7月8日。
初めての味噌用大豆を播いた。
まだ食べものではない。
まだ味噌でもない。
けれど、未来の食卓は、
この日、小さな豆の姿で土に預けられた。






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