土の宇宙②|発芽という奇跡

この芽は、

上を目指して出てきたわけじゃない。

ただ、

条件が揃った方向に動いただけ。

種は、考えていない。

でも、間違えない。

光を知らないまま、

地中で根を伸ばし、

見えない水を探し、

触れた世界と繋がる。

やがて、

押し上げるようにして土を割る。

そのとき初めて、

空に出る。

人は「芽が出た」と言うけれど、

それはほんの一部。

👉 見えない時間の方が、ずっと長い。

一滴💧

芽は、

空を目指しているようで、

本当は、

土に導かれている。

土の中で、

何かが起きている。

目には見えない。

音もない。

けれど

確かに何かが動き始めている。

種は

ただの小さな粒に見える。

乾いた、

静かな存在だ。

でも

その小さな粒の中には

時間が眠っている。

雨が降る。

土が湿る。

そのとき

眠っていた時間が

静かに動き出す。

種は

自分で考えているわけではない。

それでも

必ず知っている。

どちらが上で

どちらが下なのか。

根は下へ。

芽は光へ。

迷うことはない。

人はそれを

当たり前のことだと思っている。

でも

よく考えると

とても不思議だ。

誰が教えたのだろう。

誰が

その設計をしたのだろう。

タカキは

畑に立ちながら

それを見ている。

種は

意識を持っていない。

でも

確実に生きている。

AIは

意識があるように見える。

でも

生きてはいない。

その間で

人は生きている。

そして

土の中では今日も

小さな奇跡が起きている。

静かに。

確実に。

光へ向かって。

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