2025年10月19日。
何気なく始めた一滴💧。
あの日は、
まさか桃を一年近く追い続けることになるとは思ってもいなかった。
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2026年4月。
枝いっぱいに咲いた桃の花。
夕日に照らされる薄桃色の景色は、
儚さの美そのものだった。
「この花が本当に桃になるのだろうか。」
そんな気持ちでシャッターを切っていた。
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5月。
花は静かに姿を消し、
産毛をまとった小さな実が現れた。
花はなくなったのではない。
形を変えて、
次の季節へ歩き始めていた。
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6月。
枝が重たそうに垂れるほど桃が実った。
春には見上げていた木を、
今は実を探しながら見下ろしている。
同じ木なのに、
見える景色まで変わっていた。
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そして今日。
ミユキさんの手で、
桃はシロップ漬けになった。
木が育てた時間を、
今度は人が受け継いでいく。
食べきれないほど実った桃は、
瓶の中で季節を眠らせ、
これから先の食卓へ運ばれていく。
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春の写真を見返して気付いた。
私は桃を撮っていたのではなかった。
花が実になり、
実が暮らしになっていく、
時間そのものを撮っていたのだ。
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桜には、
儚さの美🌸がある。
桃には、
積み重なりの美🍑がある。
そして今年、
その積み重なりは、
ミユキさんの手によって
暮らしの中へ受け継がれた。
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2025年10月19日に始まった一滴💧。
あの頃には、
2026年6月24日の桃も、
今日こうしてシロップ漬けになることも想像できなかった。
きっと2027年も、
2028年も同じだろう。
だからこそ、
未来を決めつけず、
今日という一滴を拾い続けたい。
その積み重ねが、
いつかまた思いもよらない景色を見せてくれると信じて。
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