一滴💧|夏至|生活の羅針盤

夏至。

一年で、
もっとも光が長く地上にとどまる日。

2026年の夏至は、
6月21日、17時25分。

太陽が一番高い正午ではなく、
太陽が黄道の90度を通過する瞬間。

地上では、
西へ傾きはじめた光の時間。

けれど暦の上では、
光がもっとも満ちる一点。

そのずれが、
なんだか美しい。

昔の人は、
この日をただの暦として見ていたのではない。

空を見て、
影を見て、
風を見て、
草木の動きを見て、
自分たちが一年のどこに立っているのかを知った。

春分で、ひらき。
夏至で、満ち。
秋分で、澄み。
冬至で、還る。

二至二分は、
自然の中で生きるための、
生活の羅針盤だった。

今は、スマホを見れば時間がわかる。
天気も、予定も、数字で見える。

けれど、
本当に自分がどこに立っているのかは、
数字だけではわからないのかもしれない。

光が満ちる。

けれど、
もう陰りが生まれている。

頂点とは、
終わりではなく、
次の季節へ向きを変える場所。

夏至の夕方、
西日が東の立山連峰を照らす。

満ちきった光が、
山の稜線に静かに触れる。

その光を見ながら、
自分の暮らしもまた、
自然の大きな呼吸の中にあるのだと感じる。

夏至とは、
一年の光の頂点。

そして、
暮らしの向きを、
もう一度そっと整える日。

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